【FXのチャートパターン①】ダブルトップ・ダブルボトム

【FXのチャートパターン①】ダブルトップ・ダブルボトム パターン戦略

「ダブルトップ」と「ダブルボトム」は、数あるFXのチャートパターンの中でも、最も現れやすい形です。この2つが狙えるようになると、取引のチャンスも大きく増えるでしょう。

今回は「ダブルトップ」と「ダブルボトム」の基本から取引手法まで、詳しく解説していきます。

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「ダブルトップ」と「ダブルボトム」の基本

ダブルトップとは?

上昇トレンド後に、ローマ字のMのような波形になったパターンが「ダブルトップ」です。

ダブルトップの図

赤丸で囲った安値の位置に引いたラインは『ネックライン』と呼ばれています。

ダブルボトムとは?

下降トレンド後に、ローマ字のWのような波形になったパターンが「ダブルボトム」です。

ダブルボトムの図

ダブルトップと同様に、赤丸で囲った高値の位置に引いたラインが『ネックライン』です。

「ダブルトップ」と「ダブルボトム」の取引手法

エントリー

ダブルトップとダブルボトムは、ネックラインを割った時がトレンドの転換点になります。

つまり、ネックラインを割った時がエントリーポイントです。

ダブルトップのエントリーの図

ただし、エントリーのやり方は大きく分けて2つあります。

  • :抜けたら即エントリー
  • :ネックラインで反発してからエントリー

これはどちらが正解ということではありません。それぞれにメリット・デメリットがあります。

  • :エントリー回数は多くなるが、ダマシも多くなる
  • :エントリー回数は減るが、ダマシも少なくなる

ちなみにこの辺の考え方は、ブレイクアウトのエントリー方法と一緒ですので、こちらも合わせて参考にしてみてください。
⇒ FXのブレイクアウト手法4つの狙い方!優位性の根拠は?

損切り

ダブルトップの損切り位置の図

損切りの位置は、大きく分けると2つあります。

はネックラインの上に戻ってきたら損切りというパターンです。これは損切り幅を短くする分、利確幅も短くて済むというメリットがあります。ただし、もちろん損切りに合ってしまう可能性は高くなります。

は高値の上に損切りを入れるパターンです。こちらは損切り幅が広い分、損切りになる可能性は低くなります。しかし、②は利確幅も広くする必要があるため、下落の勢いが無くなったあとには、ダラダラした動きとなる可能性もあります。

これもどちらが正解というわけではなく、どちらにも一長一短がありますね。

利確

ダブルトップの利確位置の図

利確の位置も2つあります。

は高値とネックラインの幅と、同じ位の値幅を狙うパターンです。

ダブルトップ(ダブルボトム)では「この幅くらいが動く目安」と言われているため、この辺の位置は非常に意識され、一旦値動きが止まりやすい傾向があります。ですから、手堅く狙うなら①の位置が良いでしょう。

もう一つが過去のチャートの波形を参考に水平線を引くのパターンです。

一度サポートとして機能した位置は意識されますので、「また意識されるだろう」という根拠で設定するわけです。ただし、あまり過去のチャートから引き過ぎてもキリがありませんので、まずは直近のトレンドを参考にするのが良いでしょう。

「ダブルトップ」と「ダブルボトム」の取引例

ダブルトップで勝てたパターン

ダブルトップで勝てたパターン

これは分かりやすくて綺麗なパターンですよね。

チャートには収まっていませんが、もう一段下の安値まで落ちているので、利確も大きく狙えていた局面です。

ダブルボトムで負けちゃったパターン

ダブルボトムで負けちゃったパターン

これも綺麗な形ですが、残念ながら負けてしまっています。しかも、一旦下がってから再上昇しているという悔しいパターンでした。

ただし、このパターンではのように、ダブルボトムの外側に損切りを入れていたら、損益比率は良くて1:1にしかなりません。

損切りの1.5倍以上の利食いがしたい場合には、どうやっても取ることはできない局面です。

まとめ

今回は「ダブルトップ」と「ダブルボトム」の基本から取引手法まで解説してきました。

最後の負けパターンのような取引をすると、やはり悔しいですよね。しかし、自分のやり方をコロコロと変えないことが重要です。

「さっきはダメだったから、今度はこうしよう」なんて時に限って、次のトレードでは「最初のやり方だったら勝てたのに…」なんて事がよくありますので、決めたルールは守るように心掛けましょう。