【FXのチャートパターン②】ヘッドアンドショルダー

【FXのチャートパターン②】ヘッドアンドショルダー パターン戦略

ヘッドアンドショルダーはなかなか現れない形ですよね。ですから、あえて狙う必要はないかもしれませんが、ヘッドアンドショルダーが形成される流れを知っておけば、複数あるパターンの一つとして狙っていけるようになります。

今回はヘッドアンドショルダーの基本から狙い方まで、詳しく解説していきます。

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ヘッドアンドショルダーの基本

ヘッドアンドショルダーとは?

上昇トレンド後に、漢字の「山」のような波形になったパターンが『ヘッドアンドショルダー』です。

ヘッドアンドショルダーの図

頂点を「頭」、両サイドを「肩」に例えて、『Head(頭) & Shoulder(肩)』です。青のラインの位置は首になりますので、このラインは『ネックライン』と言います。

また、日本語では仏様が三体並んでいる様子に例えられて『三尊』とも呼ばれています。

リバースヘッドアンドショルダーとは?

下降トレンド後に、漢字の「山」と逆の波形になったパターンを『リバースヘッドアンドショルダー』と言います(※ リバース=逆)

リバースヘッドアンドショルダーの図

日本語では、そのまま『逆三尊』と呼ばれています。

ヘッドアンドショルダーの手法

エントリー

ヘッドアンドショルダーの狙い方は、大きく分けると2つあります。

ヘッドアンドショルダーのエントリーの図

  • :ネックラインを割ったあと、すぐにエントリー
  • :ネックラインを割ったあとの戻りを狙ってエントリー

この2つのエントリー方法には、それぞれメリット・デメリットがあります。

  • :エントリー回数は多くなるが、ダマシも多くなる
  • :エントリー回数は減るが、有利な位置でエントリーできる

損切り

ヘッドアンドショルダーのネックライン割れでエントリーした時は、損切りも大きく分けて2つのパターンがあります。

ヘッドアンドショルダーの損切りの図

  • :ネックラインの上に戻った時
  • :高値更新時

この2つの損切り方法にも、それぞれメリット・デメリットがあります。

  • :損切りにかかりやすくなるが、報酬比率を大きく設定できる
  • :損切りにかかりにくくなるが、報酬比率が悪くなる

利確

利確の位置も2つあります。

ヘッドアンドショルダーの利確位置の図

  • :ネックラインと高値の幅と同じ位の値幅
  • ②③:上昇トレンド形成時につけている安値を目安にする

①の利確位置の根拠は、「大体そのくらい下がる」と言われているからです。そう言われているからこそ、意識している方が多いため、大体この辺で一旦下落が止まることが多くなります。

②③は一度価格が反応した位置なので、また反応する可能性があるというのが根拠です。

損小利大の取引をするなら、損切り幅が①なら利確も①、損切り幅が②なら利確は②③で設定するのが良いでしょう。

ヘッドアンドショルダーが形成される流れ

ヘッドアンドショルダーが形成される分岐点

ヘッドアンドショルダーを狙うとしても、ヘッドアンドショルダーだけを狙うのは非常に効率が悪いです。

なぜなら、ヘッドアンドショルダーが形成されなかったとしても、それ以外の波形を狙うことができるからです。

そこでヘッドアンドショルダーが形成される分岐点になるのが、このポイントです。

ダブルトップとヘッドアンドショルダー-1

そして、このような形になれば「ダブルトップ(ダブルボトム)」
ダブルトップの図
参照:【チャートパターン①】ダブルトップ・ダブルボトム

このようになれば「押し目買い(戻り売り)」が狙えます。
ダブルトップとヘッドアンドショルダー-2
参照:FXの「押し目買い・戻り売り」4つの手法とタイミング

つまり、上昇トレンド中に狙えるチャートパターンは、この3つ。

  • ダブルトップ
  • 押し目買い
  • ヘッドアンドショルダー

この中の一つだけを狙うのではなく、流れの中で使い分けられるようになると、取引チャンスも増やすことができるでしょう。

ここから違う

ここまで来ると、もうダブルトップや押し目買いは狙えません。

ダブルトップとヘッドアンドショルダー-4

狙うならヘッドアンドショルダー一択です。

ネックラインを割るまで、じっくり待ちましょう。

最後に

今回はヘッドアンドショルダーの基本から狙い方まで解説してきました。

ヘッドアンドショルダーはあまり現れる形ではありませんので、これだけを狙うのは非効率です。かと言って、狙い方が難しいわけでもありませんので、選択肢の一つとして、形成された時には狙っていくというスタンスが良いでしょう。