水平線(ライン)の引き方のコツと3つの使い方

水平線(ライン)の引き方のコツと3つの使い方 基礎テクニック

水平線(ライン)の引き方って難しいですよね。引こうと思えば何本でも引けますが「どれが本当に大事なのか?」が悩みどころです。

しかし、水平線を引くときは”あるポイント”さえ押さえて練習すれば、悩むことはなくなります。

今回は水平線の引き方のコツと3つの使い方をご紹介します。FXには様々な手法がありますが、多くの手法でラインが使われていますので、ぜひ参考にしてみてください。

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水平線(ライン)の引き方

ヒゲを入れるかどうか?

まず水平線の引き方で悩むのが「ヒゲを入れるかどうか?」ではないでしょうか?

具体的には、この3つのパターンに分かれると思います。
ラインの引き方

  • :ヒゲの先端に引く
  • :ざっくり引く
  • :ヒゲを切って引く

しかし、ここで悩む必要はありません。なぜなら、値動きがラインピッタリで反応することは少ないからです。

手前で反応したり、ちょっと抜けたりするのは当たり前ですよね。数pips程度にこだわって引いても、あまり意味がありません。

つまり、引くのはラインですが、感覚としてはラインを引いた近辺の価格帯です。「この辺で反応するんじゃないかな?」という意識でチャートを見てください。

また、そもそもFXは相対取引の業者が多いので、各FX業者によっても値動きが微妙に異なることがあります。
※ 相対取引とは業者とトレーダー間の取引のことを言います。つまり直接市場で取引をしていないということです。

たとえば、A会社では1ドル=115.55のときに、B会社では115.54になっているような感じです。A会社のチャートでヒゲの先端や、ヒゲを切って引いたとしても、B会社のチャートでは、そのようになっていないこともあります。

ですから、その辺を考えると、のようにざっくり引くくらいの感覚で良いと思いますよ。

直近の高値・安値

この局面で引くラインを考えてみましょう。
ラインの引く場所-1

まず注目すべきは直近の高値・安値です。
ラインの引く場所-2

今回のチャートのようにレンジ気味になりつつあるときは、特に意識されやすいので、最初にこの2本を引いておきましょう。もちろん明らかにレンジの時にも真っ先に引いてください。

逆にトレンドが出ている時は、常にどちらかが更新されていきますので、あまり無理に引く必要はありません。

何度も反応している目立つ場所

次に何度も反応している目立つ場所に注目していきます。
ラインの引く場所-3

いずれも青◯で囲った部分で反応しているのが、一目瞭然ですよね?

そして、これがラインを引くときのコツになります。つまり、ラインは何度も反応している目立つ場所に引けば良いだけなのです。

何度も反応しているということは、その価格が意識されているという証拠です。また、目立つ場所は注目されるので、その近辺に注文が集まりやすくなります。

だからこそ、こういうポイントでは値動きが止まりやすくなりますし、抜けると大きく動きやすくもなります。そして、この節目のポイントを押さえることで有利に取引を行うことが、水平線を引く目的です。

では次からは「引いた水平線をどのようにして使っていくのか?」について解説していきます。

水平線(ライン)の使い方

サポート&レジスタンス

ラインは現在の価格の位置によって、その機能が変わってきます。
サポート&レジスタンス-1

現在値よりも上にあるを『レジスタンスライン』(抵抗線)と呼びます。これから価格が上昇していったときに、抵抗となって価格が跳ね返される可能性があるラインです。

対してを『サポートライン』(支持線)と呼びます。価格が下降したときに、反発して留まる可能性があるラインです。

ただし、同じのラインでも、このような値動きをした場合にはレジスタンスラインがサポートラインに変わったことになります。
サポート&レジスタンス-2

つまり、abではレジスタンスとして機能していますが、上に抜けていった後、cではサポートラインとして機能しているのです。これを『レジサポ転換』(サポレジ転換)と呼びます。

エントリー

エントリーのやり方は3つに分かれます。まず一つ目がレンジ内の反発を狙う方法です。
エントリー-1

二つ目が、抜けたあとに即エントリーする方法です。
エントリー-2

三つ目が、抜けたあとのサポレジ転換を狙う方法です。
エントリー-3

いずれにしても、ラインを引いた場所は意識されているというのが、エントリーの根拠になります。

買いポジションを持っている時はレジスタンスラインが、売りポジションを持っている時はサポートラインが利確の目安になります。

例えば、先ほどのレンジ内の反発を狙う方法なら「でエントリー、で利確」、または「でエントリー、で利確」となります。
エントリー-1

また、を上抜けしたあとを狙うなら、で利確、または強気にまで狙うというのも良いでしょう。
利確-1

そして、の下抜けを狙うなら、このチャートだけでは情報が足りないので、過去に遡って反応している場所を探していきます。

水平線(ライン)の引き方の練習方法

ラインの引き方の練習方法としては、過去のチャートで何度も引いてみることをオススメします。ただし、やみくもに引いても意味がありませんので、自分のトレードをイメージしながら引くことが重要です。

一流の野球選手は、ピッチャーや球種をイメージして素振りをしています。プロボクサーがシャドーボクシングを行っているときも、相手をイメージして動いています。

それと同じように、ラインを引くときは、この辺を考えながら行っていきましょう。

  • 相場はどのような状況か?
  • トレンドはどの方向か?もしくはレンジか?
  • どこでエントリー・決済を行うか?

まとめ

今回は水平線の引き方と使い方についてご紹介しました。

たった1本のラインですが、引くことで様々な戦略を立てることができます。あらかじめシナリオを考えた取引ができるようになるためにも、ぜひ何度も練習をして、ラインの引き方を身につけてみてください。