平均足の見方と使い方!メリットやデメリットは?

平均足の見方と使い方!メリットやデメリットは?

平均足は「FX初心者にも使いやすい」としてよく紹介されていますが、実際は思ったほど使いやすくないですよね。しかし、平均足の特徴を理解すれば、取引に適した場面も見極められるようになるでしょう。

今回は平均足の見方と使い方について解説していきます。

平均足の見方と特徴

平均足の計算式

平均足の計算式は、このようになっています。

  • 平均足の始値=(1本前の平均足の始値+1本前の平均足の終値)÷2
  • 平均足の高値=ローソク足の高値
  • 平均足の安値=ローソク足の安値
  • 平均足の終値=(同じ期間のローソク足の始値・高値・安値・終値の合計)÷4

FXで使われるテクニカル指標は、研究者の論文のように難しい計算式が多いですが、平均足は非常に分かりやすいですよね。

小学生でも計算できるほど簡単です。

平均足のメリット・デメリット

平均足の画像(※ クリックすると拡大します)

平均足でまず注目してほしいのが『始値』です。

平均足の始値=(1本前の平均足の始値+1本前の平均足の終値)÷2

計算式を見ても分かるように『始値=一本前の実体の真ん中』です。強いトレンドが出ている時ほど、連続性があってキレイに並んでいきます。

この特徴によってトレンドを判断しやすいのが、平均足を使うメリットです。

ただし、連続性があるがゆえに、小さな値動きには弱いというデメリットもあります。通常のローソク足なら陰線でも、平均足では陽線になることも日常茶飯事です。

ですから「まだ陽線だから大丈夫」と思っていても、ローソク足で見ると、すでにトレンドが転換していることもあります。

そこで、そのデメリットをカバーするために注目してほしいのが、平均足の「色」ではなく「形」です。平均足の形に注目することで、トレンドの強弱も判断できるようになります。

強い平均足と弱い平均足

強い平均足と弱い平均足の画像(※ クリックすると拡大します)

緑色の枠で囲ったのが強い平均足。赤枠で囲ったのが弱い平均足です。強い平均足の場合は、逆方向にヒゲが出ずに(陽線の場合は下ヒゲが出ない)、実体が大きく前回の終値を超えていきます。

もう一度、平均足の計算式を見てみましょう。

  • 平均足の始値=(1本前の平均足の始値+1本前の平均足の終値)÷2
  • 平均足の高値=ローソク足の高値
  • 平均足の安値=ローソク足の安値
  • 平均足の終値=(同じ期間のローソク足の始値・高値・安値・終値の合計)÷4

強い陽線の平均足で下ヒゲが出ないのは、実体の中に安値が隠れてしまっているからです。つまり「平均足の始値<ローソク足の安値」ということ。下がっても流れが変わるほどの大きな下落ではなかった、という判断ができます。

逆に弱い平均足の場合は、逆方向にヒゲが出ることも多く(陽線の場合は下ヒゲが出る)、実体も小さくなりやすいのが特徴です。

つまり今度は「平均足の始値>ローソク足の安値」。このような平均足が出た時は、色が連続していても勢いが弱まったと判断できます。

では、この平均足の「色」と「形」を利用して、どのようにトレードを行っていくのか?次からは、その具体的な使い方を解説していきます。

平均足の使い方

トレンド転換

レンジを挟まず「上昇トレンド ⇒ 下降トレンド」のように分かりやすいトレンド転換が起こった場面が、こちらのチャート画像です。
平均足のトレンド転換(※ クリックすると拡大します)

このケースでは「青 ⇒ 赤」となったの平均足は上下にヒゲが出ていますが、の平均足は強い陰線の形になっています。

ダウ理論に従ってローソク足だけでトレンド判断を行えば、この場面はまだ下降トレンドと判断することはできません。しかし、売りが強くなってきたのは、誰の目から見ても明らかですよね。

ですから、もちろんダマシも多くはなりますが、平均足を使うことで、トレンドの初動は捉えやすくなるでしょう。

エントリーのタイミング

平均足のトレンド転換(※ クリックすると拡大します)

これは先と同じチャート画像ですが、エントリーするなら、やはりは様子見で、早くてもの確定後が良いでしょう。

の平均足は上下にヒゲが伸びていますので、売りの圧力はまだ弱いと判断できます。レンジになる場合は、このような平均足が連続していきますので気を付けてください。

対しては上ヒゲがなく、実体が大きな平均足(陰線)になっています。先ほどもお伝えしたように、このような形が強いトレンド状況で出やすい平均足です。

ただし、一つの時間足の平均足だけで取引をしても、あまり精度は上がりません。トレンドは小さな波から始まりますが、小さな波は大きな波に飲み込まれることが多いからです。

ですから、一つだけの時間足で取引をするのはオススメできません。大きな時間足の方向に、小さな時間足の流れが揃った時にエントリーすることで、精度を上げることができるでしょう。

つまり、複数の時間足を使って取引を行うということです。

複数時間足で平均足を使う取引手法

今度は日足・4時間・1時間・5分の4つの時間足で、平均足を表示させてみました。
複数時間足で平均足を使う取引手法の画像(※ クリックすると拡大します)

日足の平均足はちょっと小さめですが、4時間と1時間では実体の大きな陽線が連続して出ていますね。これは大きな流れとしては『上昇』と判断して良いでしょう。

この方向に5分足でタイミングを合わせてエントリーです。5分足が「陰線 ⇒ 陽線」になったタイミングを見てみましょう。赤枠で囲った部分は微妙ですが、青枠で囲った2か所は手堅く取れています。

狙い方のコツとしては、日足・4時間・1時間ではある程度、陽線が連続していること。つまり、5分足で一時的に下がった後の再上昇を狙う『押し目買い』を狙うような感覚です。
参照:FXの「押し目買い・戻り売り」4つの手法とタイミング

平均足を使った手法としては、この狙い方が基本です。平均足を使うなら、まずはこのやり方だけで練習してみてください。

他のテクニカルを組み合わせることもできますが、使うとしたら思うように精度が上がらなかった場合です。利確や損切りには悩むかもしれません。

平均足の決済で組み合わせるなら、ピボットやパラボリックが分かりやすいかと思いますので、合わせて参考にしてみてください。
参照:ピボットパラボリック

参考:『Heiken Ashi Smoothed』について

平均足は連続しやすいのが特徴ですが、思ったほど連続してくれない時もあります。「ちょっと変わって、すぐ戻っちゃう」ような感じですね。

そこで、そのデメリットをカバーできるのが『Heiken Ashi Smoothed』というインジケーターです。ちなみにこれはMT4に標準では入っていませんが、無料でダウンロードできます。
参照:Abysse

「ローソク足・平均足・Smoothed」を順番に並べてみました。
Heiken Ashi Smoothedの画像(※ クリックすると拡大します)

こうして比較してみると『Heiken Ashi Smoothed』が連続しやすいのは一目瞭然ですよね。強いトレンドが発生すると、しばらく同じ色が続いていきます。

ただし『Heiken Ashi Smoothed』は、平均足より反応が遅いというのがデメリットです。色が変わる頃にはすでにトレンドが変わっていることも多いので、エントリー・決済が遅れることもあります。

ですから「小さな波に惑わされたくない」という方にはオススメですが、「転換の初動を捉えたい」という方にはオススメできません。

とりあえず練習で両方を使ってみて、自分に取引スタイルに合ったほうを選んでみるのが良いでしょう。

まとめ

今回は平均足の見方と使い方について解説してきました。

  • 平均足は連続しやすいためトレンドが判断しやすい(メリット)
  • 連続しやすいがゆえに、小さな値動きには弱い(デメリット)
  • 色だけでなく形も見て判断するのがポイント
  • 取引する時は、大きな流れに小さな流れを合わせていく
  • 『Heiken Ashi Smoothed』は、さらに連続性がある

やはり連続性というのが大きなメリットですので、トレンドの判断が苦手な方にはオススメできるテクニカル指標です。

ただし、トレンドの判断もコツさえつかめばそれほど難しくはありませんので、よろしければこちらの記事も参考にしてみてください。
⇒ FXのトレンド判断3つのコツ!トレンドの定義とは?

ローソク足だけでトレンド判断やエントリー・決済ができるなら、わざわざ平均足を使う必要はないでしょう。

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