ローソク足の見方って難しいですよね。ローソク足の配色は特に決まっていませんので、解説されているチャートによって色が違うと混乱してしまう方もいるでしょう。
しかし、どんな色でも簡単にローソク足が読めるようになるコツがあります。
今回はローソク足の基本から見方のコツまで、詳しく解説していきます。
ローソク足の基本
ローソク足とは?
決まった期間で1本形成され、その期間内にどんな値動きがあったのか?をチャート上に表すのが『ローソク足』です。
15分で形成されるローソク足は15分足、1時間のローソク足は1時間足と呼ばれ、1分足・4時間足・日足…など、形成される時間によって名称が異なります。
理論的には10秒足や3分足のように定義する時間の分だけ種類がありますが、代表的なのは主に9種類。1分足・5分足・15分足・30分足・1時間足・4時間足・日足・週足・月足です。
いくつの時間足をチェックするか?は手法によって異なりますが、全ての時間足をチェックするような手法は、あまりありません。
陽線と陰線
ローソク足には『陽線』と『陰線』があります。
- 陽線:価格が上昇して「始値<終値」となった時
- 陰線:価格が下落して「始値>終値」となった時
それぞれの場所の意味はこちらです。
- 始値:その時間内で一番最初に付いた価格
- 高値:その時間内で一番高く付いた価格
- 安値:その時間内で一番安く付いた価格
- 終値:その時間内で一番最後に付いた価格
- 実体:始値と終値で表される部分
- ヒゲ:実体から伸びている高値・安値の部分
ローソク足の見方
これは陽線?それとも陰線?
ここで問題です。これはそれぞれ陽線と陰線、どちらでしょうか?
いかがでしょうか?
考えていただけましたか?
では答えをお伝えしたいと思います。
答えは、
・・・・・・
・・・
『これだけでは分からない』が正解です。
ちょっと意地悪な問題を出してしまい申し訳ありません(^^;)
しかし、最初にもお伝えしたように、ローソク足の配色は特に決まりがありません。
これからFXを始める方は、今後、色んな本やブログ、動画などで解説を見ることになると思います。FX業者で提供されているチャートシステムでも、デフォルトで設定されている配色は、各社異なります。
そんな時に色による先入観があると、きっと混乱してしまうでしょう。ですから、ローソク足は色による先入観なしで判断できるようになる必要があるのです。
そこで次に、ローソク足の色に惑わされずに判断できるようになる『コツ』をお伝えしていきます。
ローソク足の見方のコツ
こちらのチャートでは、「青=陽線」「赤=陰線」となっています。
ここでもう一度ローソク足の「始値」と「終値」について確認しておきましょう。
- 始値:その時間内で一番最初に付いた価格
- 終値:その時間内で一番最後に付いた価格
ここからも分かるように、値動きは「1本前のローソク足の終値 ⇒ 今のローソク足の始値」の順番で決まっていきます。
つまり『1本前のローソク足の終値=今のローソク足の始値』となる可能性が非常に高いのです。変わっても、わずか0.数pips程度です。
これは先ほどのチャートを拡大したものですが、黒で囲っている枠に注目してみてください。
いかがでしょうか?
若干ズレているところもありますが、『1本前のローソク足の終値=今のローソク足の始値』が、ほぼ当てはまっていますよね。
そして、これがローソク足の見方のコツです。もちろん慣れは必要ですが、この視点を持つことで、色に惑わされることもなくなります。
極端な話、こんなチャートでも陽線と陰線が分かるようになります。
ぜひ色んなチャートを見て、見方に慣れていきましょう。
ローソク足の開発者について
ローソク足は世界中で使われていますが、海外では「キャンドルスティック」と呼ばれています。
そんなローソク足を開発したのは、実は日本人です。
江戸時代の米相場で莫大な富を作った本間宗久(ほんまそうきゅう)が開発したという説が有力です。
同じ日本人として非常に誇らしく感じますよね。
バーチャートの見方
海外ではローソク足と並んで、『バーチャート』を使っているトレーダーも多いようです。
参考までに見方を紹介しておきますね。
まとめ
今回はローソク足の基本や見方のコツを解説してきました。
ローソク足の色に惑わされないようにするには『1本前のローソク足の終値=今のローソク足の始値』という視点を持つことです。
これを意識して見ていくだけでも、だいぶ理解度も変わってくると思いますので、参考にしていただけると幸いです。