『メジャー通貨』と『マイナー通貨』という言葉はよく聞きますが、どんな種類があるのか?分かりにくいですよね。
そこで今回は『メジャー通貨』と『マイナー通貨』の具体的な種類についてお伝えしていきます。
マイナー通貨を取引する際のデメリットについても解説していきますので、FXで取引する通貨ペア選びの参考にしていただければと思います。
メジャー通貨の種類
『メジャー通貨』と『マイナー通貨』は取引量の多さで分けられています。現在メジャー通貨として挙げられるのは、この8種類です。
- 米ドル(USD)
- ユーロ(EUR)
- 円(JPY)
- ポンド(GBP)
- スイスフラン(CHF)
- 豪ドル(AUD)
- NZドル(NZD)
- カナダドル(CAD)
ちなみに、豪ドル・NZドル・カナダドルの3通貨は、メジャー通貨ではなく資源国通貨として紹介されることもあります。
マイナー通貨の種類
先ほど紹介した8種類以外の通貨は、全てマイナー通貨です。具体的にはこのような通貨があります。
- ZAR(南アフリカランド)
- HKD(香港ドル)
- SGD(シンガポールドル)
- TRY(トルコリラ)
- MXN(メキシコペソ)
- PLN(ポーランドゾルチ)…など
これらの通貨での取引はオススメできないわけですが、次からその理由について解説していきます。
マイナー通貨をオススメしない3つの理由
扱っているFX業者が少ない
マイナー通貨を扱っているFX業者は多くありません。マイナー通貨を取引するとなると、使えるFX業者もかなり限られてきます。
満足できるFX業者があれば良いですが、場合によっては、不満を抱えながら使わざるを得ないかもしれません。
業者によってシステムの強さやスプレッドの広さは異なりますので、FX業者を選ぶ時には、いくつか試してみた上で、納得できる所を選ぶべきです。
納得できるFX業者を選ぶには、選択肢は多いほうが良いでしょう。メジャー通貨なら、ほとんどのFX業者で扱っていますよ。
流動性が低い
マイナー通貨の多くは新興国です。通貨の信用も低いため取引量が少なく、市場での流動性が低い傾向にあります。
つまり、これは売買したいと思っている人が少ないということです。
そのためマイナー通貨での取引では、このようなリスクが高くなってしまうのです。
- 約定されない
- 約定するまでに時間がかかる
- 希望した価格で約定しない
スプレッドが広い
流動性が低いがゆえに、大口の注文が入ったときなどには、一気に価格が動いてしまうこともよくあります。
つまり、価格が不安定になる可能性が高いということです。
マイナー通貨を扱っているFX業者は、そのリスクを考慮した上で、スプレッドを広めに設定しています。現在は取引手数料無料が主流なので、スプレッドが実質的な取引手数料です。
もちろんスプレッドは狭いほうが取引には有利ですので、わざわざスプレッドの広いマイナー通貨を選ぶ必要はないでしょう。
まとめ
今回は通貨ペアの選び方として、メジャー通貨とマイナー通貨についてご紹介しました。
もう一度メジャー通貨をおさらいしておきましょう。
- 米ドル(USD)
- ユーロ(EUR)
- 円(JPY)
- ポンド(GBP)
- スイスフラン(CHF)
- 豪ドル(AUD)
- NZドル(NZD)
- カナダドル(CAD)
取引をする際には、これらの通貨の組み合わせのペアを選ぶようにしましょう。
そもそもメジャー通貨で勝てなければ、マイナー通貨で勝てるという根拠はありません。もしマイナー通貨で取引をするなら、メジャー通貨で勝てるようになってからでも遅くはないと思いますよ。