FXで目標設定というと、pips数や金額で考えますよね。しかし、pips数や金額で目標を立てても、上手くいかない方が多いと思います。
それもそのはず。FXの目標を立てるなら、実はもっと大事なことがあるのです。
今回はFXの目標をpips数や金額で決めるメリットとデメリットを解説したうえで、正しい目標設定のやり方についてお伝えしていきます。
FXの目標をpips数や金額で決める
メリット
例えば、口座資金が100万円あって「今月は10万円勝つ」という目標を立てたとしましょう。
5万通貨の取引なら合計200pips。平均「利確:損切り=40:20」なら、20回取引して10勝10敗で達成できます。
いかがでしょうか?
わりと現実的な数字ですよね?
このようにFXの目標をpips数や金額で決めると、トレードを現実的に捉えられるようになります。
これが金額や獲得pipsでFXの目標を設定するメリットです。
デメリット
金額やpipsで目標を設定するには、自分にそのスキルがあることが大前提です。「利確:損切り=40:20」のトレードで、平均8勝12敗のスキルしかないのに10勝10敗のトレードをしようするのは、目標ではなく単なる絵空事です。
また、「今月は10万円勝つ」という目標を立てても、それだけのエントリーチャンスがあるかどうかも分かりません。
目標が達成できそうもないと、無理に取引量を増やしてしまったり、適当にエントリーしてしまったり、ということに繋がります。つまり、自分の都合だけで考えてしまい、取引ルールを破ってしまうのです。
一度取引ルールを破ってしまうと、二度三度と繰り返してしまうのが人間の性です。
ルールを破ってしまうと、取引の成績は安定しなくなります。そうすればますます目標達成は困難になるでしょう。
ですから、FXの目標はpips数や金額以外で立てるべきなのです。
FXの正しい目標設定
FXの正しい目標設定の仕方は、ズバリ『作業量』で行うことです。
つまり、まだ練習段階なら検証回数や時間。すでに本口座で取引をしているなら、相場に張り付く時間を目標にしてみてください。
そもそもpips数や金額というのは結果なので、自分でコントロールできるものではありません。自分でコントロールできないことは、目標にしても達成は困難です。
そこでpips数や金額は「目的」として考えます。
「利確:損切り=2:1で、平均10勝10敗、勝率5割のトレードを目指す」のが目的。「1ヵ月に20回取引するために、毎日2時間チャートに張り付く時間を作る」のが目標です。
チャートに張り付く時間なら、自分でコントロールできる目標ですよね。
学生時代の試験前には「70点以上取るために、毎日3時間勉強しよう」のような目標を立てたと思います。ダイエットをしたことがある方なら「5kg痩せるために、毎日1時間走ろう」のような目標を立てたでしょう。
しかし、なぜかFXの目標と言うと、「10万円」とか「200pips」のように、コントロールできない結果を目標としてしまいがちです。
「10万円」「200pips」勝つためには、どうすれば良いのか?
ぜひそれを目標として考えてみてくださいね。
まとめ
今回はFXの正しい目標設定についてお伝えしてきました。
10万円勝つ
↓
200pips取る
↓
利確:損切り=2:1で、平均10勝10敗、勝率5割のトレードを目指す
↓
1ヵ月に20回取引するために、毎日2時間チャートに張り付く時間を作る
金額やpips数を考えるのがダメなわけではありませんが、目標は自分でコントロールできることで設定するべきです。
そして、もしこの目標を立てても、1ヵ月に10回しか取引ができなかったなら、チャートに張り付く時間を倍にすれば、取引回数も倍になるでしょう。もしくは、バイトなどをして口座資金を倍にするという選択肢もあります。
金額やpips数は、あくまでも目的。その目的を達成するために1ヵ月など期間を決めて目標を立てて、その都度見直してみてください。
それを繰り返していく事で、きっと目的達成に近づいていきますよ。